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ウニ。初めての病院。 [記憶]

気が付けば、ウニと彼女との暮らしが一週間を過ぎようとしていました。

僕も彼女も、性格上家出だらだら過ごすのが好きというか性に合っているというか…
休日は特にどこに出かけることもなく、のんびり暮らすことが多いのです。

そんな環境のおかげなのか、ウニはとても居心地の良さそうによくアクビをします。

口を大きく広げ、牙をむき出し、顔をくしゃっとしてまた口を閉じます。
そんなウニを見て、僕たちもよくアクビがうつります。

1月が終わろうとしており、僕たちは大事なことに気が付きました。

ウニを動物病院の検査に連れていかなければならないことを。

ウニを試しに飼ってみることを薦めてきた、あの親子を訪ねることにしました。
実はあの日、何かあったらいつでも相談してね、と親切に連絡先が書かれた紙をくれたのです。

それを頼りに、ウニを病院に連れていくことを報告し、何を聞けばよいのかなどをいろいろ聞き、
後日、彼女と二人でウニを最寄の動物病院に連れて行くことにしました。

人間以外を診察対応する動物病院に行くのは今回が初めてで、二人ともすこし緊張していました。

野良猫にも対応優しいとかで、地元でも有名なとある動物病院。

家の前にあるバス停からバスに乗って約5分の場所にある場所でした。


行列が出来ており、この病院の信頼性を少し感じ、受付の手続きを済ませました。


やがて順番が回ってきて、案内人に部屋を案内されました。

そこに立っていたのは、メガネを掛けた強面でマスクをした40歳ぐらいのおじさんでした。
格好からして、この人が直接診察してくれる医師なんだとすぐに分かりましたが、無愛想な表情だったので
すこし不安が募りましたが、それもすぐになくなり、先生は親切にいろいろと教えてくれました。

実は数日前、うにの片足が、地面から浮かして歩いていた様子を見て、その脚を見てみたのですが、
少し腫れ上がっていて、彼女と二人で心配をしていました。腫れている部分をちょっと触れるだけで、
ウニは口を大きく広げ叫び、その脚を即座に引っ込めようとするのです。

そういった出来事を先生に相談してみました。

先生によると…原因は外で生活をしていたときに、脚に何かが刺さっていて、そこからばい菌が入り込み、
炎症を起こしているでのはないかだそうです。

棘らしきものをピンセットで上手に抜くと、女性助手に抑えられているウニは痛みのせいか、
暴れ出すほど叫んでいました。

その様子を彼女と二人で見守っていましたが、見ていて少し辛かったです。

ピンセットで抜き終わったら、次は消毒液のようなものを塗り、その治療は終わりました。
そして、それに伴う薬を出され、食事に混ぜて食べさせてあげてねと指示を受け、ついでにワクチンと
去勢確認をしてもらい、病院をあとにしました。

野良猫を一時的に飼っている者には、治療費や薬費用を少し免除されるそうで、
その日は治療費と薬品代で2千ほどですみました。

洗濯ネットに入れられたウニは大人しく、久しぶりの人前だったせいか、緊張して疲れていた様子。

お疲れ様と声をかけてあげると、か弱い声で「ニャー…」と応えてくれました。

彼女も僕も少し疲れて、その日はバスに乗ってまっすぐ家に帰りました。

お疲れ様。

ウニ。

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